今日は、人が自動的に反応してしまう承諾誘導のルールのうち、好意性の原理について、ご紹介いたします。
好意性の原理とは、自分が好意をもっている人から何か頼まれると、ほとんどの場合、断れないという原理のことです。
例えば、営業で成果をおさめる人は見込み客の獲得がうまいのですが、次のようなやり方で進める方法があります。
「Aさん、商品のご購入ありがとうございました。ところで、誰かこの商品に興味がある人はいませんかね。ご紹介いただければ、今なら○○○をさしあげます。」
と、購入者Aさんに見込み客の紹介を依頼します。Aさんはこの営業マンから商品を購入した時点ではこの営業マンを信用しており、また、Aさんが好む商品もしくは商品券等をもらえるならと、紹介できる人を考えてくれます。
そして、Aさんから紹介を受けた紹介先(Bさんとします)にいき、「Aさんから、あなたを訪問するように言われてきました。」と紹介者Aさんの名前を告げるのです。
Bさんは、営業マンがAさんの紹介で来たと思う以上、その営業マンをむげに扱うわけにはいきません。
そして、「Aさんも購入しましたよ。」と、さりげなくBさんの背中を押すことで社会的証明の原理が働き、さらにBさんに対して、「この商品はあと3つしかないので今、ご判断ください。」というトークで希少性の原理を働かせ、Bさんは商品の購入に至るのです。
要するに、この営業マンは、紹介者Aさんと紹介先Bさんの友情・信頼関係(好意性)をうまく利用したのです。
このように、成績のよい営業マンは、もちろん容姿がよい(これも好意性の一種)などの理由もありますが、人の心理状態に応じたテクニックをうまく行使している場合が多いのです。
では、ネットのビジネスでは、どのように好意性の原理を活用すれば良いのでしょうか。
1つには、サイトやブログの第1印象です。数年前と比較して個人でもきれいなサイトやブログを作れるようになりましたが、これは、テンプレートが安価(もしくは無料)で配布されたことによりますので、今では、誰でも、さほど努力しないでサイトやブログの第1印象を良くすることができます。
もう1つは、サイトやブログの内容である文章です。コピーライティングスキルという人もいますが、要は、訪問者に自分の文章を読み進めてもらうスキルです。
このスキルは、まずは知っているか、知らないかの問題なのですが、読み手の心理を先回りして文章を組み立てるスキルとも言えます。
文章は読み手の立場になって書きなさい、と学校で教わった方もいるかもしれませんが、文章は気持ちで書けるものではなく、やはりスキルとして学ぶものだと思います。
この2つ、すなわち、サイトやブログの見栄えと文章(コピーライティングスキル)をうまく活用することにより読み手に好意を抱いてもらうことが、ネットビジネスで好意性の原理を働かせる要件となります。
好意性の原理を働かせることで、あなたのサイトやブログから自然と(遊んでいても、寝ていても)収入が入ってくる状態になるのです。
あなたも日頃のビジネスに好意性の原理を活用してみてくださいね。
<「好意性の原理」のまとめ>
・人は好きになった相手からの要求は断りにくい。
・サイトやブログは見栄えと文章で好かれること。
⇒コピーライティング(言葉)の威力