今日は、承諾誘導のルールのうち、権威性の原理をご紹介いたします。
あなたは、相手がその道の権威者だと思うと、その人の話の内容をよく考えることなくそのまま受け入れてしまうという経験はありませんか(病院での医師との会話を思い出せばお分かりかと思います)。
このように、権威性の原理とは、人は権威がある人の言うことにしたがう性質のことです。
この原理のすごい点は、実際に肩書きがある権威者でなくても、肩書きがあると思い込んだら、人は素直にしたがってしまうという点です。
詐欺師の例がまさに的を射ています。詐欺師は内容よりも姿形が重要だということをよく知り抜いています。
たとえば、あなたに、今、何らかの悩みがあるとした場合、作業服を着て頼りなさそうな人と、高級スーツに身をまとった弁護士、医師、会社社長と名乗る人のどちらに相談するでしょうか?
実は、あなたが思っている以上に、人は見た目で判断する生き物なのです。
では、権威性の原理は、ネットビジネスではどのような場面でみられるでしょうか。
たとえば、高い賃料の事務所に入ったり、高級嗜好品をバンバン買って、稼いでいるようにみせる場合があげられます。
(ある会社の社長は、小さな事務所にいるときは見向きもしてくれなかった営業先が、月額800万円の事務所に入ったとたん、対応が変わったと言っていました。)
お金は銀行などで借りることもできるので、お金を使うことと、その人が稼いでいることは必ずしもイコールではないのですが、人は、お金を使う人は稼ぎがよいと自動反応してしまうのです。
その結果、その姿にあこがれて、その人に権威性を見出し、その人の商品を購入するというサイクルが生まれているのです。
経営者的な目線では、高級嗜好品を購入して見せびらかすことも、自分という商品の宣伝広告費(経費)を使っているのだと思いますが、多くの消費者は、ビジネスで成功した結果だと思ってしまうのです。
でも、そんなお金はかけれられない(当たり前ですが)、というあなたには、簡単に権威をつける方法をご教示いたします。
それは、他人に推薦してもらうことです。
推薦者は、何も肩書きがある人のみに限られません。あなたが一生懸命、ブログやメルマガで価値ある情報を提供し、その情報を喜んでくれる読者さんの推薦でも十分に効果があります。
また、推薦してくれる読者と同じような境遇、例えば、家族がいてお金が必要など、という方は、共感から行動に起こしてくれやすいです。
権威性の原理について何となく理解できましたか。あなたが思っている以上に、人はイメージで物事を判断しているということです。
ぜひ、あなたのビジネスでの応用例を考えてみてくださいね。